かも。の住処

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【ネタバレ含】「シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇」の感想

こんにちは。

ようやく、ようやく、ようやく、ようやく、公開されたシンエヴァンゲリオンを公開日当日の朝見に行ってきました。

 

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引用元:https://www.evangelion.co.jp

©カラー/Project Eva. ©カラー/EVA製作委員会 ©カラー


ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序が2007年に公開され、2009年の破、2012年のQ、そして幾度の延期と音信不通を重ねてついに約8.5年後の3月8日にシンが公開となりました。

 

とにかくまずは庵野監督をはじめ、関わった全ての方々にありがとうとお疲れ様でしたを伝えたいですね。

ここからしばらくはネタバレを含まずの感想というか自分語りになりますが、

何を隠そう僕がオタクになったきっかけも最初漫画の貞本エヴァをふと手に取る機会がありまして、そこからなんだこの作品は、とアニメを見たのが始まりでした。その頃既に序が公開されており、リアタイで劇場に観に行ったのは破が初めてでした。

そう考えるとやはり僕のオタク人生の始まりはエヴァで、そのエヴァが遂に完結してしまったと思うと、少し寂しい気持ちもありますね。内容自体は細かい所は難解ながらも、Qで難色を示した部分も含めて人間関係やストーリーなど綺麗に回収されてて晴れやかに見終わることができました。

どうして新劇はヱヴァンゲリヲン表記だったのにエヴァンゲリオン表記に戻ったのか、なぜ「シン」なのか、なぜ𝄇なのか、「さらば、全てのエヴァンゲリオン」とは、全てを納得できたと思います。本当にありがとうございました。

さようなら、これまでの全てのエヴァンゲリオン

 

というわけでここからはネタバレ有りの感想を書いていきたいと思います。

まだ見てない人は回れ右でブラウザバックをお願いします。これは絶対に情報なしで映画館で見るべきです。事故対策でかなり下から記事を始めますので下の目次から飛んでください。

考察系はほぼ無い、薄いものと思ってください。この記事書いている時点では1回しか見ていないので。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シン・エヴァンゲリオン劇場版𝄇ネタバレ含感想

 まず、結末やそこに至る過程はかなり貞本エヴァ(漫画版)に近いように感じました。

Qから続くように貞本エヴァの終盤の展開を再構築した感じ。

 

救いがあったのがサブキャラの面々。漫画版、旧エヴァともに悲惨な目にあったトウジが生きていて、委員長と貧乏かつ大変ながら幸せに暮らしていたこと。
ケンスケもしっかり生きていて、共に避難集落でのリーダー的存在になっていたこと。ゲンドウやミサトを始め、説明しなかったり不器用でダメな大人と対照的に頼れる優しい大人になっていたことは凄く良かった。

「ニアサードインパクトも悪いことばかりじゃない」

もし、最初からトウジやケンスケのような大人ばかりだったらどうなってただろうかとちょっと思っていた。でも、あの環境、世界だからこそ生まれたのかもしれない大人トウジ、ケンスケ。


加持さんはニアサードインパクトを止めるために死んでいました。彼はやはりどの世界線でも死ぬ運命のようだ。ミサトさんとの間には子供がいたらしく、現在は研究員として働いている。名前も同じくリョウジ。こういう形で子供が残り、愛が紡がれたのはある意味救いなのですかね。


アスカについて。今回ただただ製作陣のアスカへのフェチズムが凄かったですね。最後のシンジが別れを告げるシーンでプラグスーツが部分的に破れているのはなかなかのものでした。

14年が経ってからアスカの内心というのはなかなか語られず、自分に手人形で言い聞かせるようにしている情報しかありませんでした。シンジにイラ付いていた理由も含め、最後にしっかりと描かれていて「式波」アスカの終着点を見たように思いました。

チルドレンとして生み出され、褒めて欲しかった、頭を撫でて欲しかった、ただそれだけで、最終的にはケンスケがその役目になった。アスカとくっつくのはシンジであって欲しかったって意見もあると思いますが、僕は最高だ、と思いました。

そういえば入場特典のアスカミニ冊子(?)の重要ワード集めちゃくちゃ助かる。

 

ゲンドウについて。

ゲンドウの目的というのはエヴァと通して注目すべきポイントでした。

今回はかなりゲンドウにスポットが当てられてましたね。

ここからは私が1回だけ見た上でのガバガバ考察なので間違ってる可能性大で許してほしいのですが、多分ゼーレのシナリオではフォースインパクトで使用するはずの「希望の槍カシウス」と「絶望の槍ロンギヌス」を温存し、セカンドインパクトを模した槍を使わないアナザーインパクト更にアディショナルインパクトを発動させ、人類補完計画の先にユイと再び会える世界を構築すること。アディショナルインパクトで発生したアドバンスド(?)の綾波フェイスかなり怖かった。そしてここの劇伴がめちゃくちゃ良かった。
アドバンスドについて全然理解が追いつかなかったので再度視聴及び設定資料集待ち。

セカンドインパクトの発生源が南極のカルヴァリーベースで、そこにあるのがゴルゴダオブジェクトって理解で良いんでしょうかねえ…?

結局、ゲンドウはシンジのように心を閉ざした少年で、孤独を愛し孤独に生きてた。しかし、マリ冬月と出会ったことからユイと出逢い生きる意味というものを初めて感じたのですね。しかしそのユイを失ったことで何もかもすべてを犠牲にしてでもユイと再会できる世界の構築を目論んでいた、というかユイを看取りたかったということですかね。ただ、盛大なエゴの物語だったのです。

ゲンドウからシンジへ贈られたウォークマンは外界と自分を隔てる壁の象徴だったというわけでした。

マイナス宇宙で対峙するゲンドウとシンジ。あのシーン凄かったですね。特撮有り、今までのエヴァンゲリオンをなぞる違和感のあるような背景での戦い。

結局明暗を分けたのはカヲルが言うように人の縁。人の縁を紡いで成長したシンジと、過去に囚われ全てを断ち切っていたゲンドウの違い、そう解釈しました。

 

Qで人が変わったようにシンジに接していたミサトさん。その真意はシンジが結果的に起こしてしまったニアサードインパクトに対する贖罪と加持への弔い。元々ヴンダーは加持がネルフから強奪し、地球の生命の種を保存し宇宙に保管するための船。それをミサトは打倒フォースインパクト、ネルフの戦闘艦として使用し、子供達を守るために戦うことがおそらくミサトさんの全てでした。

「シンジ君がいなかったら私たちは14年前にとっくに死んでいた」

その言葉をQでかけて欲しかった……。そんなところもなんというかこの作品の大人ですなあ。

しかし死に征く最後の時、葛城艦長から葛城ミサトに戻ったのは良かったなあと思いました。

 

 

マリについては、結局良くわからなかったけどおそらく当初の予想通りゲンドウ、ユイと共に冬月先生のゼミ生。その後リリンの呪いで成長が停止。それ以外わからなかった。見落としてるだけかも。もう一回鑑賞及び設定資料集待ち。イスカリオテのマリアということで、もしかしたらリリンの呪いとか関係なく何か聖書にまつわる存在だったのかも。ただ一つ感じたことは、彼女は間違いなくこの新劇の一連を見守るファクター的な存在だったのだろうということ。

 

最終的にヴンダークルー達が作り上げ、ミサトさんの命と引き換えにマイナス宇宙のシンジの元へ届いた新しい槍「ガイウスの槍」によってシンジが新しく世界を構築する。取り込まれたアスカに想いとありがとうを伝え、カヲルにゲンドウを重ね円環の理から解放し、最後に綾波エヴァに乗らない選択の世界を構築することを伝える。ここでバックに今までの新劇、旧劇、アニメのサブタイトル、映像がフラッシュバックする演出めちゃくちゃ良かった。
「さようなら、すべてのエヴァンゲリオン」とはエヴァの存在しない世界に再構築すること。

と、同時に考えたのが今まであったエヴァンゲリオンの作品はすべてループもしくは分岐していたもので、それらすべてに決着がついたということなんだろうか?ということ。

フォロワーさんがふせったーで呟いていたのですが、アニメ~旧劇がノーマルエンド、貞本エヴァがトゥルーエンド、新劇がグランドエンドと言っていましたが僕もそのように感じました。


そして最後、社会人(?)になり、駅のホームで待つシンジをオシャレしたマリがからかい、手を取って走り去っていき、主題歌One Last Kissと共に実写のこの世界の映像が流れてエンドロール。Beautiful Worldもほんと良い。
きっとこの現実の世界はエヴァがいない再構築された世界なのかな?と思わせる演出でした。

 

感想としては観たいエヴァの結末が見れたなという感じ。賛否はあるかもしれないけど僕はこれをぜっさんしたい。当時散々賛否な評価で僕も難色を示していたQに関してもしっかり補完されていたなという感じでした。

 


あぁ、青春がひとつ終わってしまった。

(記:2021/3/8)

 

 

P.S.(2021/3/9)

そういえば、初日興行収入8億行ったらしいですね……公開日が10日前に決まった上に前作から8年空いてしかも評判は賛否、しかも月曜公開というのに凄い……。

エヴァはかなり初動が強いタイプと思いますがQは超えそうですねぇ。僕もあとは3回くらいは観に行きたい所存。