劇場短編仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本/劇場版仮面ライダーゼロワン REAL×TIMEの観てきた感想【ネタバレ注意】
観てきましたよゼロワンとセイバーの映画。
コロナで公開あるのかな...と不安でしたが無事公開されましたね。
結論から言いますと満足度1000%ってところですね。いやはや本当に良い映画だった......。
というわけで感想をここから雑に殴り書いていこうと思います。
当然ネタバレ盛り盛りで話すので観てない人は今すぐブラウザバックして映画館に急いでください。
公式はマジで公開日の朝にネタバレ玩具告知やめてくれや(半ギレ)
劇場短編仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本
まあ正直に言えばストーリーは合ってないようなもんですね。不死鳥の剣士は出て来たし破滅の本も出て来たけど...
不死鳥の剣士こと仮面ライダーファルシオン/バハトはなんで争いは良くないから世界破滅させるって言ってたかは語られなかったし破滅の本に関してはって何?って感じでしたし
まあ、20分の尺だから仕方ないですね。ストーリーも辛うじてタッセルが最初にめっちゃ説明してくれたからベースがあった程度でしたし。タッセル便利なキャラだぁ。
この作品を評価するなら言い方が正しいかはわかりませんが20分の尺と映画の予算で作られた仮面ライダーセイバーのPVって感じでしたね。
尺がないからストーリーはおまけ程度にひいといてただひたすらアクションとバトルを繰り返すという。ぶっちゃけそれで正解だと思います。20分じゃまともにストーリー作るのは無理でしょうし。
現実世界とワンダーワールドがバハトと破滅の本によって崩壊の危機に立たされたところに現れたソードオブロゴスの6人。(賢人ォ...)
あの6人が円を組んでの同時変身は凄くカッコ良かったですね。ぐるーっと周りながら順に変身していくカメラワークも良かった。
そしてそのあとはもう各々戦ってるだけ。全員の戦いっぷりが均等に描かれたのはよかったです。
必冊読破や必殺技の応酬は見てて気持ちよかった
ファルシオンの変身や攻撃もカッコ良かったけど短編で消化しちゃうには勿体なかったなあって印象。
ただ最後は死んだというより再度封印されたって感じですし、禁書庫みたいなところも出て来ましたから今後本編か劇場版かVシネか外伝かわかりませんが出て来そう。
最後エクレア持った芽依ちゃん追っかけてコケまくる倫太郎可愛かった。
EDの映像はとても好きでしたね。コミカルかつ全員の雰囲気が良くて。駄菓子屋に入ろうとして入れなくて不審者になってる倫太郎可愛い。
総評するならアクション全振り作品で、ゼロワン観る前に気持ちを昂らせるにはとてもよいウォーミングアップ的な作品だったかなって感じました。
ところで、時系列的にはどこなんでしょうね?賢人生きてるけど、三冊変身は使ってるし……。本編セイバーの展開が忙しなさすぎてこんなことやってる時間あったのかなあって思っちゃった。
劇場版仮面ライダーゼロワン REAL×TIME
こちらはキャラや要素ごとに書いていきたいと思います
飛電或人
いや、ほんと自分を犠牲にしすぎ...
というか高橋さんの演技力がエグすぎる。
ヘルライジングホッパーの時の演技はおかしい。あの狂った叫び声の中で庇いにきたイズに対しての「イ......ズ......?...」はマジで凄かった。
歴代の主役の中でもかなり演技に魂がこもってる気がします。
本編はなんかこう脚本の都合で主張がなんかふわふわしてる上にブレブレな夢見者になってましたが、今回はひたすら皆が笑える世界を守るって正義のヒーローしてたと思います。(本編も根本的にはそうなんですけどなんだかなあ)
あとやっぱり高橋君、闇落ちの方が似合いますね()
イズ
新イズ。途中から旧イズのデータをゼアから受信して己の意思で或人を助けに。まだシンギュラってはないという判断でいいのかな?だいぶしてきてる感じはありますが。
もうやはり何と言ってもゼロツーへの変身でしょう。
予告やキービジュアルでゼロワンゼロツーが並んでいて誰が変身するんだ...?ってなってて、イズって予想も多かったのですがやはり、やはり、こう熱いものがこみ上げてきましたね。
ゼロツーの変身待機音、Let‘s give you powerが或人→イズのようになってるの良くない?エモくない?(妄想)
(マジレスだとゼア→変身者なんだろうけど)
不破&唯阿
野生のゴリラ。普通のホモサピエンスじゃない男。まさかのパンチングコングを見れて良かった。そして最後の方のランペイジキーを手すりでゴリゴリ回すのがめちゃくちゃ良かった。
戦闘機にしがみ付いてゴリラで力尽きて飛んで行って笑いを取った後にランペイジでクッソカッコよくなるのズルい。やっぱり仮面ライダーバルカンとか揶揄されただけのヒロイックさは健在でした。
てかやっぱり通りすがりの仮面ライダー(無職)だったんですね()
唯阿さんは本編の不遇っぷりどこ行く風。令ジェネでもそうでしたが劇場版ではめちゃくちゃカッコよくなる。
バイクアクションも相まってなんか一番本来の意味で仮面ライダーをやってたなあという感じ。
滅&迅
滅ほんと大好きだったからめちゃくちゃカッコよくて嬉しかった。淡々とアバドン達を相手に切り捨てていく滅はほんと...顔もめちゃくちゃ良い。セリフはそんなに多くなかったのに少ないひとことで強キャラ感を纏わせるのズルいのよ。
本編を通した成長というか本編で出した結論をしっかり守り通してる感じでしたねえ。
あと、最初のビルから落下変身はめちゃくちゃ良かったですね。大音量のBreak Down...は絶対劇場で聞くべき。
迅はやや出番が少ないながらも求められていた活躍は100%したような気がする。バーニングファルコンカッコいいんだよなぁ...劇中ベルトでもスラッシュライザーはめちゃくちゃ好きな方です。
不破さんを弄るのも初期の頃の子供っぽさあって良かった。
天津垓
サウザンドジャッカーもZAIAスペックも全部技術横流し&悪用されてるしなんならアークに悪意ラーニングしなきゃナノマシン暴走せずにエスが闇堕ちしてねえし...いやほんと桜木さんめっちゃ良い人だし1000%さんもかなり愛されキャラになって来たんでなんであんな全ての元凶的な悪役押し付けたんだろ...
とまあ本編絡みの愚痴は置いといて、本編だと戦闘センス無いのをサウザーのスペックでゴリ押ししたと思いきや結構生身でも戦えてましたね。今回のエスの正体、事件解決の一番の手がかりを入手したのも間違いなく彼ですから。
徹底して嫌われたり冷たくされてるのは面白かった。最後のサウザー課でまとめて面倒みようのところとか。
そこから繋がる映画ラストの締め台詞「これから仲良くなればいい」はめっちゃ好き。
天津垓というキャラクターはやはり嫌いになれないというか好きだなあと改めて感じました。憎まれつつも愛されキャラって好きなんですよ。
副社長とか
大人が、主人公を信じて心中するのっていいよね……。すっかりおやっさん枠に収まった巻添さん。
きっとあちこち奔走してたシェスタもよかった。真顔十文字好き。
腹筋崩壊太郎を拷問じみた使い方してたのはちょっとうん...?ってなりましたね。五番勝負以降の本編ゼロワンを感じた。
アキラ100%の全裸ネタは人によって賛否分かれてるっぽいですね。僕は一旦のクールダウンになってて好きでしたが。まあ確かにちょっと長かった気もする。
エス/仮面ライダーエデン
正直に申し上げてめちゃくちゃ好きな悪役でした。動機もめちゃくちゃ悲しくて、朱音さんとの関係も相まってほんと。
脳を電子化した朱音さんに楽園を想像してあげたけど自分は救えなかったから会わないようにしてて...でも朱音さんはずっとエスのことを想ってて最後、電子化した2人は消えゆく楽園で叶わなかった挙式をするって凄く良いなあ...って思いました。
何故60分だったのかの理由がここでわかるのも良かったです。
世界滅亡まで60分でしたが、実は60分で終わったのは楽園世界だった……という。
エデンのデジタルな女性っぽいエフェクトが抱きしめるような変身シークエンス、最初は楽園とか言うくらいだしアダムとイヴ的な感じかなと思ったんですが...おそらく朱音さんへの未練なのかなと思ったらウッ...ってなりましたね。エデンドライバーユニット買って良かった。二次受注だから届くの遅いけど...。
アバドン
今回の量産型ライダー達。
正体は破滅願望者たちが闇サイトに集って作成してもらったアバター。
なので退場時もLOG OUTになってましたね。
ところどころに仲間割れするような表現もありましたが、当然、ネット民ですから仲間なわけないですよね。
結局、エスよりもネットで悪意を撒き散らす、過激なイキリネット弁慶の方が危ないというとてつもない皮肉。しっかりアバターが本体を美化したようなビジュアルになってたのがGood。
しかも踊らされていたというのも面白いですね。最後は気づいて幹部の一人、ベルがエスからベルトとキーを奪い取って仮面ライダールシファーに変身します。
変身シークエンスはエデンと打って変わって巨大な髑髏に食われる形で変身します。ネットのアバターだからこそ中身が空っぽの骸で変身というのも皮肉が効いています。(ちなみにこちらもプレバンのエデンドライバーユニットの予約ページに公開日の朝に追加されてたようです。許せねえ)
エデンの血が通ったような赤いラインが無の白に塗り変わるだけであれだけ印象変わるんですからゼロワンのスーツデザインはほんと秀逸。
ところでなんで仮面ライダールシファーなんだろうって思ったけど楽園の真実を知って、楽園を裏切ったから堕天使ということでルシファーなんでしょうか?
選ばれた者→楽園に導かれると思ってたのに実は排除の対象だったと気付く→楽園追放→堕天ってことですかね?
と、書いてて思いましたが元々アバドンも滅亡を司る奈落の王でしたね。ルシファーと同一視されることもありますし、なんなら蝗害の神格化だったような...あーだから変身プログライズキーがバッタなのですね。
これを書いてて気づきましたがクラウディングホッパープログライズキーってクラウドホッパー作戦(Operation Cloud Hopper)なんですかね(今更)
昔起きた超大規模なサイバーテロのことです。エスの計画とアバドンの正体ややってること考えたら間違いなさそう。
演出とか
ゼロワンの一番いい所は、アクションや変身シークエンスを含めた演出だと僕は思っており、歴代ライダーでもトップクラスだと思っています。
そうなると否が応でも演出には期待してしまうわけです。なんなら本編では脚本がアレだったのでむしろ演出が主目的までありました。
で、実際どうだったかというともうハードル超えて期待値の1000%でした。
特に好きだったところを簡単に挙げていきます。
まずはウリでもあったリアルタイム風演出。
あれが実際に現実の60分とどこまで連動してたかはわかりませんが(次観に行ったとき測定してみようかな)、アレのおかげでえっもうそんな時間たってるの?!みたいな臨場感は味わえました。特にエスの楽園から或人が戻ってきたときに40分中盤くらいまでになってた時はおいおいおいおいってなりましたしね。
そして60分経ってないのに?!っていうトリックというか演出にも騙されましたねえ……。タイマーが最後は3秒くらいで止まった気がしますが、60分で滅亡する世界は現実の世界ではなく、エスの楽園って意味だったのでしょうか?パンフ買えなかったからまだ読めてないんですよね。(まあ、信者たちを確実に葬るためのフェイクって考えた方が自然?)
次にエデンとの戦闘シーンですね。
1回戦はvsゼロツーで、本編さながらのゼロツーの先読みと超高速攻撃と、エデンの血を連想させるような攻撃の迫力のあるバトル。本編でぶっ飛んだようなスペックだったゼロツーにひけをとらないほど戦えてたエデン、めちゃくちゃ強い。
2回戦はvsメタルクラスタホッパー。変身ポーズがめちゃくちゃかっこよかった。エスが電子データだから不死身&再生するということでもうお構いなしに腕や足は吹っ飛ぶわ身体に風穴開くわでやりたい放題でしたね。しかも再生する傷を内側から食い破るメタルバッタ君もグロすぎる。一応これ表向きは子供向けのはずだけど…w
3回戦はvsヘルライジングホッパー。ヘルライジングホッパーはほんとエグかったですね。描写的に破滅願望の悪意をラーニングさせまくったことで出来たキーだからとてつもない邪悪さ。途中腕が折れようが再生して暴走するイカれっぷり。高橋さんとスーツアクターさんの演技も相まってもう恐怖でしかなかったですね。
あのマウント取ってからのひたすら殴り続けるの、アマゾンズみあって、これがもしPG12以上だったら血しぶきまみれでしたね。或人の右手、折れた当たりから真っ赤に染まってたけど。
そしてゼロワン(リアラジング)ゼロツーの同時変身はもう激アツもいいとこでしたね。新イズが旧イズの記憶を読んで、心をラーニングして、新イズの意思で或人を救うために変身する。ほんとに流れとしては最高です。
しかし、スーツは同じなのに、細かい所作とかでこれイズやんってなるスーツアクターさんほんと凄い。
ゼロワンゼロツーが高速移動しながら正面迫ってくる映像かっこ良すぎてほんと……。
高速移動中、ゼロツーのマフラー意匠が残像で或人変身中のときは一型よろしくマフラーに見えたのですが、今回はリボンのように見えましたね。。。
そしてほんとREAL×EYESが流れた時はもうゾクゾクが止まりませんでしたよ。ゼロワンゼロワンゼロワンゼロワン......
同時変身といえば、バルカン、バルキリー、滅、迅、サウザーの同時変身もめちゃくちゃかっこよかったですね。仮面ライダーのおでましだ!
やっぱ同時変身いいよなあ~~~~~~~~~。
とりあえず今勢いで思い出せてる感想はこれくらいですね。
二回目確実に見に行くので、また感想が出てきたらこの下に随時追加していこうかなと思います。
あと気になったところと言えば...
・何故旧イズのデータが残っていたのか
・何故エデンの楽園に或人はアクセス出来たのか
がまず上がりましたがまあこれははいはいゼア様凄い凄いでなんとか噛み砕けましたね。だってゼアだもん...。ただ安易にデータ上書きじゃなくて
あとちょっと残念なところを挙げるなら雷と亡も変身して欲しかったな〜ってのと結局アズ放置したんだってくらい。まあその2人の活躍はVシネに期待しましょう。アズもVシネでまたひと波乱起こすためのキーとして残してるのかなって。
いやしかし、僕はライダー映画だと平ジェネForeverが一番好きなんですが、匹敵するくらいというとほんと、、、過去の映画の中でもトップクラスに良かったなって思います。
正直本編の脚本が叩かれまくったせいでかなり厳しい評価のゼロワンでしたが、終わりよければ全てよしって感じじゃなかったでしょうか?(本編の矛盾や違和感は解決してないとはいえ)
とりあえず、2回目すぐ観に行きます。円盤もはよだしてくれ……!
「これから仲良くなれば良い」