かも。の住処

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【ネタバレ有】「天気の子」の感想

こんにちは。

昨日、公開中の新海誠監督最新作「天気の子」を観てきました。

 

観に行ったのはレイトショーでしたが、それでもまずまずの人が入っていましたね。

今回も音楽はRADWIMPS

君の名は。の時は、自分がRADWIMPSが好きなこともあって、劇場に観に行く前に楽曲を聴いてしまった為に若干のネタバレを曲から受けてしまって(タイムフライヤーとか)いたので、今回はメインテーマの「愛に出来ることはまだあるかい」のMVだけを見て、あとは全く頭に入れずに行きました。まあもちろんあれだけ宣伝されていたので主題歌のいくつかのパートは耳にしちゃってますが。

 

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さてさて、観てきた余韻に浸りつつ、即購入した楽曲を聴きつつ思い出しながら感想を書いていきます。

(パンフレット買うの忘れてた・・・)

タイトル通りネタバレ有で書いていくので観てない人はブラウザバックでお願いします

 

 


 

 天気の子 ネタバレ有感想

 

まずひとつ今回の映画に感じた率直な感想が幾つかあります。

・結構設定も展開も粗め

・音楽の入れ方が少し強引

・話としてはとても面白いし感動できる

・全体的に登場人物の行動から展開、オチまで賛否あるだろうな

すべてにおいて絶妙なバランス

 

今回の作品、全体的にはこうなんとなくですが展開から設定から少し粗かったかなって印象がありました。なんというか、とりあえず色々な設定背景は出すけど映画で掘り下げるのは尺的にちょっとキツいから力技で強引に話を進めようって感じた、と言えばいいのでしょうか。

なんとなく言葉にはし辛いのですが、例えば主人公帆高の家出の理由、家族が嫌だったのか、島暮らしが嫌だったのか、はたまた別の何かがあったのか、本人の口から軽く語られる部分はありますし、「あの光の先へ行ってみたかった」と何か憧れを口にする回想もありましたが具体的にどうだったのかは語られません。あとは須賀さんの背景とか、陽菜と凪はあそこで1年間暮らせてたの?とか引き取り手いなかったの?とか、ハンドガンを確認することなかったの?とかね。なんとなく全体的にアバウトに雰囲気で物事を強引に進めている印象でした。

また、あまり比べてはダメと思いつつ「君の名は。」と比較すると、ストーリーの流れもこう粗いというか不規則感があったかなと感じました。

あとはまあ(歌詞付きの)音楽の入れ方が今回は強引だったかなって気はしましたかね。

 

ここまでちょっと批判タラタラ書きましたが、映画、ストーリーとしてはとても感動しました。なんだかんだ盛り上がるところは凄く盛り上がりましたし、キャストの演技も凄くよかったです。新海作品はメインは有名どころなどを使いつつ、脇は本職声優で固めるという形をとってくれるので凄く安心して観れますね。夏美役の本田翼さんも、当初は「キミノソーゾードーリダヨ」の件で不安視してましたが、通して見れば出番が多かった割に特に耳や気に障るほど下手でも無かったですし、問題なかったように感じました。意外とハマてましたし、むしろ例のシーンが一番下手なシーンでしたね。なんか可哀想だったかなw 夏美可愛い。

好きなシーンを羅列しましょうか。

先ずは最初の光が屋上の鳥居に差し込むシーン、あの光の使い方はとても綺麗で引き込まれるようでした。というか雨が晴れに変わるシーンは当たり前ですがめちゃくちゃ気合入ってましたね。ここ最近現実でも雨続きでしたから凄く心が晴れるような感覚でした。

次に花火のシーン。あそこのアングルはほんと凄かった。

そしてグランドエスケープをBGMにした陽菜の救出シーン。あそこは本当に鳥肌が立ちました。グランドエスケープが良い曲過ぎる。爽やかながら賑やかで、どこか儚さも感じる素晴らしい曲で効果テキメンでした。既にこの記事を書く中で何度もリピートしております。多分今後RADのアルバムでoriginal verも収録されそうですが楽しみ。

 

オチは監督が言ってた通り賛否両論だと思います。

そもそもこのオチ、帆高と陽菜にとってはハッピーエンドですが、それ以外の人たちにとってはバッドエンドなわけです。

勿論この映画は帆高と陽菜の二人のボーイミーツガールですから二人が幸せにオチればハッピーエンドです。しかし今回、帆高は自分のハッピーエンドの為にセカイを犠牲にする選択を取ります。ここが人によってどう映るかで賛否が出そうですね。僕はいいと思います。すべては最後の須賀さんの言葉に詰まっています。

 

そういえば今回は前回君の名は。と同じ世界観ってのもありましたね。あんなにガッツリ瀧君と三葉を出してくるとは思いませんでした。確か君の名は。のエンディングが2022年で、今回が2021年なのでまだ二人が出会う前ですね。ん、、、でもあの君の名は。で出会うときは東京は水没してなかったし普通に晴れてましたね。まあ当たり前ですがファンサービスでしょうし、パラレルワールドとでも思えば良いんでしょう。ただティアマト彗星は落ちてましたね。

(瀧君が糸守を救う)→天気の子の世界線

(帆高が陽菜を救う)→天気の子のエンディングの世界線

(帆高が世界を救う)→君の名は。世界線

って感じで解釈してます(妄想ともいう)。三葉大災害に巻き込まれすぎ問題。

あの階段は水没してもギリ残ってるくさいですが。という時系列について調べてたら、帆高が高校卒業して再上京した時に瀧君の祖父を再び訪ねた時のシーン、小説ではあそこで孫が結婚した時の結婚写真があるって書いてあるらしいですね。つまり2022年に出会って2024年までのどこかで結婚したんでしょうね。そういえばあのサイトに最後の依頼が届いてたのは2年前でしたっけ?なら出会ってすぐ結婚したんでしょうか?この辺はもう一回観に行くときに確認したいと思います。他にも何か気づくかも。

 

 

最後に、今回の「天気の子」。新海監督の絶妙なバランス感覚が光った作品だなと思いました。

まず一つに前作「君の名は。」が過去最大レベルの大ヒットをしてしまったこと。まさかの昔のジブリ作品の中に割って入るレベルの興行収入を記録し、その続編。君の名は。の地上波放送でもスポンサーがあらゆる手を使って君の名は。に便乗というか乗ってきていました。(スポンサー同士が企業の顔であるロゴを弄ってまで入れ替わりネタやったり)

そして今回天気の子を鑑賞すると何ということでしょう、あらゆる方面で実在する企業や店、商品、サービス、曲、まさかのバニラの広告まで、あらゆるスポンサー提供が顔を覗かせました。あれだけのスポンサーをしっかり入れつつ不快感を消す作業がどれぐらい大変だったか想像に難くないですね。本当に大人の事情がチラついて不快になるスレスレを攻めてギリギリバランスを保ってた感じがしました。

もう一つ、君の名は。は新海作品の中では最も王道ですが最も異質な作品でした。

新海監督の中では自分の色が一番薄い作品が一番万人受けして、世間から次回作もそのように求められてる中で自分の色をどう出そうか悩んだのでは無いでしょうか。少なくとも僕なら悩みます。

物語というのは基本的に全方面にハッピーエンドをもたらすことが多いです。天気の子も例えば綺麗にハッピーエンドにするなら、例えば陽菜を救ったところで冒頭の光の湖を追う前まで戻って~みたいにタイムスリップを使ってもう一度幸せな世界線に動くとか、そういうオチでも良かったわけです。というか僕はあの雲の上に行ったときタイムスリップないし何かしらやり直すというか無かったことにするような展開にもっていってハッピーエンドみたいな感じにいくのかなと思ってました。でもあのエンディングです。どうでしょう、新海監督に求められているのは果たして王道なのかどうか。

天気の子は新海監督の中では万人受けと新海色のバランスが凄く良かったのではないかなと感じました。最初に疑問に思った話の粗さとかはそこを目指した代償かなって僕は思っています。ただ、本当に絶妙なバランスを保っていて、新海カラーを出しつつ、色々な人にもウケやすいエンターテインメント作品に仕上がっていたのでは無いかなと思います。

 完成度としては君の名は。の方が上だと思いますが、ハマる人はこっちの方がハマる、そんな映画だと思います。

 

あれだけ話が粗いとか書いておきながらグダグダ長々失礼いたしました。

余韻のままに思い付いたまま書いていますから・・・w

 

また、時間があったら観に行こうと思います。こういう作品は何度も言って細かいところまで観ないとね。